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【パジェッレ】セリエA第5節:ローマ1-0ウディネーゼ

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AS Roma Thursday, 23. September 2021 Udinese Calcio
1:0
goals
1 : 0 Tammy Abraham 36. / right-footed shot  (Riccardo Calafiori)

・Rui Patricio 6.5

無失点は流石の一言。心なしかここ最近のピンチの増加によりDF陣とコミュニケーションを取る姿も増えているような気がするので今後さらに守備陣として良くなるかもと密かに期待している。既に疑いようのないRomaの守護神となっているが、この部分の補強が当たったのは補強担当の大手柄と言わざるを得ない。

・Karsdorp 6.0

一旦試合が落ち着いた後の試合終盤にまたエンジンをかけなおすことが出来るのはとても偉い。今節はアシストと言った目立った活躍は無かったが、Romaが攻撃面において右サイドで制圧的であれたのはやはり彼の貢献によるところが大きく、最終ライン、中盤、前線と夫々パートナーが異なる中で丁寧にポジショニングをし右サイドとしての役目を1試合通じてしっかりこなせる安心感がある。

・Mancini 6.5

前節不甲斐ないプレーを見せてしまったという想いもあるのか、今節は戦う姿勢を前面に出した守備を行っていた。意外と足が速いなと感じさせられる場面も多く、2backになる瞬間も多い中で必死の帰陣と、ボールの刈り取りを行っていた。流血時の形相は相当な狂気を感じたが、この試合にかける想いが出ていた気がする。

“敵地Veronaでの悪夢は既に過去のものだ。最初から最後まで、適度な荒々しさをもって戦っていた。頬骨への一撃で顔に血がにじみ、元々併せ持っていたファイターの形相に更なる傷をつけた。彼の場合においては、そういった目に見えるものが闘志の表れだ。” (by Il Romanista)

・Ibanez 6.0

終盤に左SBに回った後も普通に走れていたので、スタミナ含めて走力は本当に素晴らしいなと改めて認識。VinaとCalafioriの状態次第では普通にスターターとしてお任せしても良いのではと思った。Deulofeとのマッチアップが多かったので、若干ファールが多かったが、それでも一番責任感のあるポジションでそれを無事こなしてくれた。

・Calafiori 7.0

正直甘い採点ではあるが、技術では無く気持ち・闘志で前線までドリブルで運びきった値千金のアシストを高く評価したい。試合結果によっては今後のチームのムードに長々と尾を引く可能性があったが、そんな試合での下部組織出身の若者の活躍はチームの団結を強めたであろう。後半の開始直後から如実に運動量が下がり、泣きそうな顔でプレーする姿は数年前のKarsdorpを彷彿とさせるが、そこは伸びしろ十分と言う理解でポジティブに捉えたい。

“Molinaとセッションの後へとへとになって走り、まるで息絶え絶えの状態でアシストという約束の地に辿り着いた。成長の最中にいる。意欲と勇気は持ち合わせているが、いくつかの守備面でのミスを改善する必要がある。” (by Messaggero)

・Cristante 6.0

今節は普段と守り方を変えたこともあり、主に右サイドのフォローに回ることが多かった。場面によっては4~5人の限られたメンバーでの守備となる事も多かったが、それでも守り切れたのは彼のバランス感覚のお陰。ただ勝ったから良いようなものの、久方ぶりに最終ラインでの痛恨のパスミス献上を見てしまったので、あれだけは今弁して欲しい。

・Veretout 6.0

今節は左サイドに張り付いてCalafioriのサポートをする場面が多く、実質彼がSBでCalafioriはウィングでは…?と思う様なシーンも目立った。MolinaやPerayraとった前への推進力のある選手からRomaの左サイドを守り抜けたのは彼の貢献によるところが大きい。たまに繰り出していた前線へのロングパスが綺麗でした。

・Zaniolo 5.5

辛めの評価だが期待も込めて。ポストを叩いたヘディングなどもあったので、徐々に状態も良くなって来ているのは確かで、これまでの試合に比べると球離れも良くなって来てはいる気がする。ただその若干の判断の遅れにより折角前線で作ったスペースを上手く潰されてしまう場面などもあったので、まだ試合勘が戻り切っていないのかも知れないと感じるのと、彼もまた後半開始直後から如実に疲れを見せていたので、もう少しストレス強化が必要か。

・Pellegrini 6.0

2枚目のイエローはどうにも不運にも思えるが、退場後もベンチに下がることなくピッチサイドでチームに想いを寄せる姿にキャプテンシーを感じた。完全に引いて守る相手に対して、Walaceとのマッチアップにも負けずに中盤を吊り出して前線にスペースを生む役割を淡々とこなしていた。これまでの活躍を考えるとダービー欠場はあまりに厳しい。

・Mkhitaryan 6.0

元々は出場自体が危ぶまれていただけに強行出場の可能性もあるが、彼がいないと中盤でのボールの刈り取り役と上に持ち上がれる役回りが十分でないことが顕著になってしまったような気がする。

・Abraham 6.5

値千金の決勝ゴール。あまり多くないチャンス、そして誰でも決められる様な完璧なお膳立てとは言えないあのクロスをしっかりと沈めるのは本物感がある。ゴール以外の場面でも攻守に渡る空中戦での強さや、バイタルエリアでのポストプレーなど1Topとしてやるべき努力の全てをしっかりと見せてくれた。試合前に『Roma Roma Roma』歌っている姿が抜かれていましたが、こういった細かな可愛らしさに我々ファンは既に骨抜き状態では?

・El Shaarawy 5.5

試合終盤は完全にRomaの攻撃がトーンダウンしており、そのタイミングでの出場となってしまったので攻撃機会自体が少なかったこともあり十分に個性を表せなかった。

・Shomurodov 6.0

限られた時間の中でもチャンスに絡みターゲットマンとしての存在感を示せた上、丁寧に周りを使う姿が見られたのはとても良い。出場して消えていたのが慣れない左サイドを担当した前節のみなので、もう少し長い時間のプレーが見たいところだが…。

・Smalling 6.0

後半の守備固めとしてフレッシュな状態で彼が入ってくるのは敵攻撃陣からしたら相当につらいと思う。引いて守る際にボール保持者をしっかりマークし潰せる、ボールをはじき返すという意味ではRomaでは一番なので、最初から攻め込まれる展開が予想される試合ではスターターとしての出場も大いに検討できるのでは。まだ怪我明けから時間が経っていないので、再発せぬようゆっくり時間をかけて復帰しいて頂きたい。

・Mourinho 6.5

試合終盤の荒ぶり様と「監督、この線より前に出ないで下さい!!」となだめられる姿からこの試合への本気を感じた。2点目を奪うアイデアを生み出し、落とし込めなかったのは残念だが、大事なのは何より勝利。ただ5人の交代枠は使っても良いのでは…?

総評

危なげない試合運びとは全くもって言えない試合で僅か1点差での綱渡りの勝利とはなったが、大枠ではMourinhoの想定通りの試合展開であったのでは無いか。試合開始当初からの積極的な姿勢を見るに「前半中にリードを奪い、後半は逃げ切る」と言うのがRomaのゲームプランであったように思う。
他方Udineseは「引いて守ってカウンター」という中堅チームのアウェイでの戦い方そのものであった。実際に今節そしてこれまでのUdineseの戦い方を見ても、守備時は5-3-2の陣形を取りながら、ある程度高い位置でボールを奪えた時にはWB2枚と2Topの計4枚で、そして自陣深くでボールを奪取の際にはロングボールから2Topでのカウンターというのが主な攻撃の手法と言って良いであろう。そしてその攻撃はDeulofeuのようなテクニックとスピードに長けた選手を置く彼らの右サイドを深くえぐるものが主だ。
Romaとしてはこの2TopとWBの4人を中心とした攻撃をどの様にいなしながら、ゴールに近づくかと言う事になる訳だが、これには大きく能動的な2パターンと受動的な1パターンがあった。

能動的な場合における1つ目のパターンは、Pellegriniで3人のWalaceを中心とした敵のMF陣を吊り出し5Backとの間のバイタルエリアをつくる事、もう1つのパターンはRomaの両SBで敵のWBを吊り出し、3backに近い状態にして内側への切り込めるスペースをつくる事だ。
これらの攻撃の為にRomaはKarsdorp の上下の位置とVeretout のサイドへの位置取りを修正することで、2-2-3-3と2-3-4-1の様な陣形を繰り返し、実際にいくつかのチャンスを作ることには成功していた。
ただ最終的に得点への結実したのは、ポゼッションされる場面が少ないことが容易に想像できた今節においては望み薄かと思われていた受動的パターンのカウンターで、これはCalafioriとAbrahamを褒めるほかない。

次節はシーズンを占う需要なダービー。
主将の不在は実に気がかりなだけでなく、「No Totti, No party」という言葉があったが、欠場はただただ残念なばかり…ただ何としても勝って欲しい。Forza Roma!


採点者:くわしん

小学生の頃にバティストゥータに憧れ、丁度その時ローマに中田がやって来た為にローマに触れる機会が多くなりロマニスタに。好きな現役選手はDiawara。思い出の試合は2012年にオリンピコで観戦したコッパ・イタリア決勝でのラツィオへの敗戦。大学時代にF1のコースエンジニアを目指してイタリアに留学。イタリアにおける高卒認定相当の資格を持っている。好きな選手のタイプは稲場愛香みたいなタイプ。

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