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選手採点:セリエA第1節 ジェノア(H)

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新シーズンもローマ速報でパジェッレを担当させていただくモッシュと言います。
セリエ観戦歴は25年ほど、ローマが好きになってからは10年です。戦術眼などは持ち合わせず、ゴールに一喜一憂するだけのただのイチファンなので、観戦後の酒の肴の一品にでもなれば幸いです!今シーズンもよろしくお願いします。絶対優勝しような!

Ropez 5.5
足下の安心さはアリソン以上かも知れない。短い助走で送るパスは、ゴルフのアプローチショットのように正確だった。一方、被シュート数が多くない割には3失点というのは印象はよろしくないかも。1つは止めて欲しかったというのは贅沢かな。ハゲ方が誰かに似てる気がするけど、誰だろう……。

Florenzi 6.5
右サイドの上がりは軽快で深く、軽い守備も見当たらず。ジャンピングダイレクトボレーシュートがナイスセーブされなければ年間ベストだった。何よりも、ちゃんとキャプテンだったのが嬉しかったです。

Fazio 5
エリア内に侵入されたらいきなりバタバタしたのは何だったんだろう。裏を取られるのは想定内でチームでカバーすればいいが、もう少しどんと構えていて欲しい。

Juan Jesus 5
基本的にはファシオに同じ。パスの上手いパウ・ロペスがキーパーにいるおかげで、ビルドアップ時に落ち着いてプレイできてたように見えた。献上したPKはファウルではない。どちらかというと1失点目のポストプレイを許した軽さの方が気になる。

Kolarov 7
表情がやわらかい時のコラロフは好調の証。予感しかなかったフリーキックは今節ベストゴール候補でしょう。ゴール後の静止したキメ顔がかっこよすぎた。

Cristante 6
基本的には黒子に徹していた印象。チームにもポジションにも慣れたからか、安定感は抜群だった。もう少し流動的な姿を見たいっちゃ見たいです、とても。

Pellegrini 7.5
すごくえっちでした。。。
今日の攻撃のタクトを振るっていたのはこの人。気合が入ったリーゼントは仏恥義理だったぜ……”!?”。ビルドアップ時に3バックセンターに入る様も含めて、デ・ロッシの魂を継承したまさにカピタンでした。絶対に名選手になります。よろしくお願いします。

Under 7
メッシライクな、分かってても止められないカットインからの鋭いシュートで開幕の狼煙を上げた。プレシーズンマッチでも見せた、ジェコへのスルーパスもしびれました。これはまたメガクラブから狙われちゃうわ〜、あ、契約延長したんですけどね(テヘペロ

セリエ3年目で守備意識の高さもアジャストされていたように見える。後半は若干消えていたけれど、当たり前のようにフル出場できるスタミナも伴ったっぽい。

Kluivert 6.5
まずビルドアップしたのか、風貌がスト2キャラみたいに筋肉ダルマになっていた。流動的に動き中央でチャンクメイクに加わったことと、強烈な筋肉シュート、そしてモチベーション溢れる姿が好印象でした。ドリブル突破は今日は不発。

Zaniolo 6
トップ下で出場。ある程度のスペースを使ってダイナミックに躍動するザニオーロにとって、幅をコンパクトにして選手が入れ替わりながら攻めるフォンセカ監督の戦術では、少々窮屈そうに見えた。とは言えシュートは打ててたし、エリア前の仕掛けで得点に繋がるFKも奪取していたのは立派。

Dzeko 7.5
この試合を見て、ジェコ無しでカンピオナートに突入することなどあり得なかったことを再確認しました。昨年までのただの放り込まれ要員ではなく、他の選手と連動して流動的に前後左右に流れ、どのポジションでもジェコとして効きまくっていた。つまり新契約によるモチベーションの鬼でした。正直あと2点は決められたとは思うけど、シュート数の多さが調子のパラメータなので、すぐにどんどん決めるでしょう。契約延長のご祝儀で+0.5点。

Mancini 5.5
ローマデビュー戦。今日は特筆するプレイはなかったように思う。

Pastore 5
今日のような凝り固まった試合をほぐすには最適任者だったが、怪我明けでのゲーム感の無さだけを残していった。

Zappacosta sv
数回右からクロスを上げていた。守備の強度についてはまだ不明。

Fonseca 6
これまでのローマでは見たことのない攻撃と、これまで通りの守備を高次元で融合させていた。ベンチでの立ち振る舞いは、チャンピオン経験者のそれだった。

総評

収穫と課題の両方の果実をどっさり収穫できた試合。攻撃面では、個人的には過去5年で最高レベルの戦術だと感じました。これまでは両ウイングがワイドに開いてクロスを上げる、もしくは上手くいけば中に切れ込むのが基本戦術だったが、そこにシナジーはほとんどなく、数撃ちゃ当たる作戦。この試合では左右ウイングはこれまでより少し内側にポジションし、中央でのパス交換で崩すパターンが多かった。両ウイングが真ん中でボールタッチする姿も多かったし、ジェコがサイドに流れて組み立てる機会も多かった。前の4人が有機的に動いていて、その舵を一手に任されたのがペッレグリーニ。2.5列目からバシバシ通していた。
守備について。想像以上に裏への放りこみを徹底され苦労したが、これについてはパウ・ロペスとDFの距離感の調整である程度は改善されていくと思う。むしろエリア内でのバタつきとマークのズレが気になりました。3失点目はまず相手のゴールを褒めるべきだけど、相手アンカーへノーチェイスだったという明確な原因がある。メルカートの残り期間での補強ポイントははっきりしましたね。
ホーム初戦3失点で引き分けという事実は手放しでは喜べないけど、昨シーズン初戦の勝利よりもよっぽど未来が見える、そんな試合だったように思います。

文、構成●text by mosh

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