レッジーナとローマの物語

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ご存じのロマニスタも多数おられると思いますが、レッジーナにぼくのジェレミー・メネスが移籍しました。レッジーナは来季セリエB昇格が決まっていて、そこでクラブは33歳の天才ウインガーに賭けたわけです。近年、オズヴァルド級のゴシップが出回り、選手としてあまり良いキャリアの晩年とはならないのかなと思っていたメネたんなので個人的にとても嬉しいです。嬉しいどころの騒ぎではない。パーティーだ!

メネスは2008年の夏のメルカートでローマにやってきました。顔に似合わぬ華麗なテクニックと、早熟な天才性、そして悪童の雰囲気と、次世代のカッサーノを探す当時のローマにぴったりの選手だったのです。加入当初こそ、あのクラウディオ・ラニエリ監督に「こんなプレーをすると判っていたら出さなかった」と自己中心的なスタイルを咎められもしましたが、ぼくとしては憎めない選手、ひとたびピッチに立てばわくわくするウインガーでした。そんな彼がイタリアに戻ってくるのです。嬉しくないわけがない。そもそもレッジーナといえば、中村俊輔が在籍したクラブとしてたくさんの思い出がありますので、そういう面でも嬉しいですね。

ということで、現レッジーナ、ルカ・ガッロ会長のインタビューをご紹介したい。なぜ彼がチームの新しいアイコンとしてメネスを選んだのか?ロマニスタ必読です。

ローマと聞いてなにを思い出しますか?

ガッロ会長「私の過去だよ。1978年、まだ7歳だった私を父は初めてローマの試合に連れて行ってくれた。そこでは後にイタリアを制するディノ・ヴィオラ会長のローマを観たよ。それ以来私はいつだってロマニスタだった。ファルカオの加入、そして私が子供のころに観た並外れたスクアドラ。プルーゾ、そしてカピターノ、アゴスティーノ・ディバルトロメイ、カルロ・アンチェロッティ、ブルーノ・コンティ・・・」

あなたのレッジーナにディノ・ヴィオラの影響はありますか?

ガッロ会長「私のヴィジョンは、ヴィオラ会長ととても近いと思っている。ローマにはこれまでヴィオラとセンシという最高の会長がいた。中でもヴィオラ会長は勝者のメンタリティを首都に持ち帰った人物だ。なぜならば、当時は誰もがアニェッリのユヴェントスと対等に戦えるとは考えていなかったからね。彼はスクデット獲得を明言した最初の人間なんだ。もう一人のセンシ会長は、クラニョッティのラツィオとモッジのユーヴェを破った。そしてもっと重要なのは、フランチェスコ・トッティを守り続けたことだろう」

メネス獲得の経緯は?

ガッロ会長「ロックダウン中にスポーツディレクターのタイビから生まれたアイデアだ。日中に時間が空いていたので、この期間私たちは多くの話をしたが、その中でジェレミー・メネスの名前が浮上した。私たちはちょうど彼のようなカンピオーネを探していて、彼がコスト面でも年齢的にも我々のプロジェクトにマッチすると思ったんだ。さらには彼の加入は、メディアへの影響と、セリエB昇格を祝うティフォージへのプレゼントでもある。 ローマ、PSG、ミラン、彼の足跡を辿れば、メネスがレッジョの人々にとってどれだけ夢を与える存在かわかると思う」

メネスにはご自身がロマニスタであることを話したのですか?

ガッロ会長「私は自分のルーツを隠さない。最初に私がメネスに直接電話をして、そこで私にどのくらいの感銘を与えたか、彼がジャッロロッシのユニフォームを着て決めたゴールについてひとつづつ説明した。彼はそのすべてに注意深く耳を傾けてくれて、私がローマの話をする度に微笑んでくれた」

あなたはメネス以外にも重要なものをレッジーナに持ち帰りました。

ガッロ会長「イエス!トニーノ・テンペスティエッリだ!(注:1987-1993までローマに在籍していたディフェンダー)トニーノには信じられないほどのシンパシーを感じる。アイロニカルで、人間味に溢れ、彼と食事をすればいつでも最高に楽しめるだろうね。それでいながら、彼はこの道30年のカルチョのプロフェッショナルだ。現在はユース部門を担当してもらっていて、サンターガタ(クラブハウス)のマネージャーも兼任してもらっている。これまで都会で仕事をしてきた人物だが、私はレッジョで信頼できる人物が必要だったんだ」

トッティの引退を覚えていますか?

ガッロ会長「ひとりのロマニスタとして、彼のサッカーとの別れを体験した。その日の涙や感情はもう言葉では言い表せない。私はローマでプレーしたすべての選手を尊敬している。しかし、フランチェスコ・トッティはあらゆる観点からローマ歴代最高のカンピオーネだと思う。そんなカンピオーネがサッカーを辞め、クラブを去る。だったら私たちは苦しむしかないだろう」

デ・ロッシの退団は?

ガッロ会長「正直言って、ボカに移籍して良かったと思う。なぜならダニエレは常にボカでプレーする夢を隠さなかったから。2009-10のインテル戦を覚えているよ。ルカ・トーニが逆転のゴールを決めたとき、ダニエレはクロスバーにぶら下がったんだ。トーニのゴールでクルヴァスッドが揺れた。モウリーニョのチャンピオンチームに対する信じられない試合だった」

デ・ロッシはドメニコ・トスカーノ(現レッジーナ監督)と一緒に次のキャリアをスタートできませんか?

ガッロ会長「彼は生まれながらの監督だと思う。もしもダニエレをレッジーナ迎え入れることができたなら、それは私にとって素晴らしい感情を呼ぶだろう」

将来、セリエAでローマと戦うことを想像できますか?

ガッロ会長「それだけで強い感情が沸き上がる。試合はオリンピコではなく、私たちのホーム、グラニッロがいいね。そこで私たちはローマに対してとても親切なホストチームでありたい。・・・もちろん試合的な意味じゃなくね」

2021-22シーズンのレッジーナ対ローマはどのような結末を迎えるでしょうか?

ガッロ会長「・・・非常に難しい質問だな(笑)ではこういうのはどうだろう?民主的にレッジーナとローマは引き分けで終えるんだよ(笑)」

<了>

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