AS Roma | Sunday, 26. July 2020 | ACF Fiorentina |
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2:1
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goals | |
1 : 0 | Jordan Veretout 45. / penalty |
1 : 1 | Nikola Milenković 54. / header (Erick Pulgar) |
2 : 1 | Jordan Veretout 87. / penalty |
・Pau Lopez 6
ビルドアップに不安は依然残るが、暴走飛びだしはなくなった。
・Mancini 5.5
タイミングを誤ってジャンプしてマークを外してしまった。ふんわりとしたCKの空中戦で負けるのはあまり良い印象ではない。それ以外はセーフティ。
・Smalling 6
4バックほどの驚異はないけれど着実ではあった。ビルドアップは凡庸だった。
・Kolarov 6
このポジションにも徐々に慣れてきた。SBより運動量の少ないこの場所なら、来季も1年通してスタメンでいけるかも知れない。
・Diawara 6.5
今日も今日とて攻守の要。ワレ、ルーレットもできるんかい!となりました。
・Veretout 7.5
リゴーレでドッピエッタ。決勝点ポイントで+0.5採点。後半80分からの貢献度の高さが異常です。個人的にはピッチを横断するドリブリングが好きです。
・Bruno Peres 6.5
モモカン痛ェ……。90分スタミナが切れることもなくなりました。WBだとディフェンス時の致命的なポジションミスがなくて良いです。
・Spinazzola 6.5
この数試合ずっといい。3バックシステムの1番の恩恵者はスピナかも。ムヒタリアンとの心地よいセッションも増えてきた。
・Pellegrini 5.5
判断力は僅かに向上していたし惜しいシュートもあった。が、もはや成長を見守られるルーキーではないし、フォンセカ監督の擁護に答えてもらいたかった。鼻骨骨折で今季離脱は非常に残念。おそらく軽度のイップスのような状態だと思うので、頭も身体もゆっくりリフレッシュしてきてね!
・Mkhitaryan 7
速いし走るし守るし攻める。判断ミスもない。
・Dzeko 5.5
今日もいっぱい外しました。ただ勝利に固執する姿は心を打った。
・Zaniolo (⇔ Pellegrini) 5.5
全体的にしっくりフィットしなかった印象。セルフィッシュなプレイも悪目立ちしたし、その割にはキーパーと1対1になった時も珍しく消極的だった。
・Cristante (⇔ Diawara) sv
新ユニフォームが1番似合ってた。
・Carles Perez (⇔ Mkhitaryan) sv
強烈なミドルが決まっていたらMVPだった。ムヒタリアンと交替してもクオリティが下がらないのは良いこと。
・Fonseca 6.5
満足感の低いゲームだったとは言え、好調フィオレンティーナにほとんど支配権を渡さなかったことを評価。
総評
決勝点となったPKについては判定は非常に怪しいですけれど、プレイの内容は勝利に値していたと思います。とは言えフィオのサポの皆さんには申し訳のない気持ちです。
復調著しいフィオレンティーナに対して、ほとんど大きなチャンスを作らせずに90分を過ごせたことは、インテル戦に続いて大きな財産と自信になったと思います。中断明けのようなターンオーバーも鳴りを潜め、毎試合スタメンを固めるようになりました。当初はハイペースな連戦での怪我防止を考えてのことだと思ってたけれど(当然その側面もあるんでしょうが)、フォンセカ監督が新しいシステムに合致する人選を探していたことにほかならないでしょう。スタメンに代わり映えがしなくなったイコール主力がほぼ確定したということで、来季もこのレールの上を走って旅に出るんでしょう。そしてその異論がないくらい、うまくいっていると思います。もうドラスティックなメルカートは必要ないので、主力を保持しながらのハンドリングをマジでお願いしたいです。
3バックがフィットしてきてからは、これまであったような突然機能不全になる地獄のような試合の気配すらないし、万が一それが訪れたとしてもあと2試合でシーズンが終了するので実質セーフです(などと意味不明な供述をしており……)。また単純に放り込んで狩られるシーンや、行き止まったサイドから可能性のないクロス劇場などは発生しなくなり、単純にゲームが面白いです。3バック+ヴェレトゥ&ディアワラの5人でビルドアップできているのが上手くいってるんでしょうね。あとはここにパウ・ロペスが不調から回復したらさらに良くなるでしょう。
3バックシステムのもう一つのメリットとして、ディフェンスがスモーリング頼りではなくなったこと。もちろんイバニェスの急成長がでかいけれど、ファシオでも以前ほどの不安は感じないからこれはシステムの勝利でしょう。何が言いたいかというと、グッド・バイ スモーリングの心の準備ができたってことですね……。ユナイテッドとのチキンレースもいよいよ佳境に迫っているし、どちらかがフェンスにぶつかってジ・エンドです。もちろん引き続き絶対にローマに残って欲しいけれど、万一の時にはちゃんとお別れできそう、それが3バックシステムから得られたものでした。
残りあと2戦。優勝を決めたユーヴェにはさっくりと勝たせていただき、トリノ戦ではペトラーキの孤児たちによるグッドゲームを期待しましょう。
Text・構成:モッシュ
コメント
総評が全て的を得ており、素直に腹落ちしますね!ローマの魂を引き継げるヴェレトゥの出現や伝統的なヤンチャキャラのザニオーロとトッティ、デ・ロッシなどを彷彿させてくれる選手も見え始め嬉しい限りです。ナポリのように地道に今いる選手を大事に3バックシステム熟成させてもらいたいと切に願います。
腹落ちありがとうございますw
おっしゃるとおりナポリ、そしてラツィオやアタランタはわかりやすいキャッチーな選手がいなくても強いですから、メンバーをある程度固定して継続して欲しいですよね。