デ・ロッシのファーストインタビューをお届けします。個人的には涙なくして読めない感動的な内容でした。
トリゴリアにおかえりなさい、ミステル!
デ・ロッシ監督「まあなんだ、18年間毎日車を走らせた通り道をなかなか思い出せなかったのは驚いたけどな。でも俺の人生の美しい瞬間を共有した場所で、仲間たちに再開できて本当に嬉しかったね」
オーナーからの就任要請を受けたときのお気持ちは?
デ・ロッシ監督「え!マジで?俺かよ??って感じ。でもさ、ローマから連絡が来た時、これが降って湧いた話じゃなくて、俺をここに呼ぶのだろうと感じた。だからすぐに会い、10分ほど話をしてもう決まりさ」
そして、半年間の契約を結んだのですね。これは、パラシュートなしで空から飛び降りるリスキーな賭けです。
デ・ロッシ監督「俺にもチームにもパラシュートなんか必要ない。俺たちはとても重要な選手たちが集まる強力なチームだ。ときにそんなチームでも困難な瞬間に陥ることはよくあるし、事実それは起こり、これからも起こるはずだ。でも俺たちには浮上するだけの資質は残っている。これから浮上するってのにパラシュートなんて必要ない」
オリンピコへの帰還はあなたにとってどのくらいエキサイティングでしょうか?
デ・ロッシ監督「無茶苦茶エキサイティングさ。俺はこれまで何千回とオリンピコに戻ってきた。ロマニスタのひとりとして戻ると、順位表や結果なんて関係なく、常にスタジアムが2018年のローマ対バルセロナ状態なことに気付く。だから、みんなにはこれからもそうあり続けて欲しいね」
ロマニスタたちに一言お願いします。
デ・ロッシ監督「本当に久しぶりだな。昔の俺はロマニスタに対してあれこれ首を突っ込むなんてことはしなかったが、今はローマのレジェンドとして、チームの一員としてキミらに話ができる。俺が言いたいのはこれだけ、俺たちローマはキミらを必要としているんだよ」
風はまだ吹いていますよね?
デ・ロッシ監督「ああ、これからも吹き続けるし、それは一度も止んだことはない。昨年のヨーロッパリーグ、そして一昨年のカンファレンスリーグでオリンピコに戻ったとき、俺はチームとロマニスタたちの間に、再び何かが生まれつつあるのを感じていた。俺とキミたちなら、困難な瞬間から抜け出せると信じている」
〈了〉
※風は吹いているとは、デ・ロッシが退団の際にロマニスタに宛てた手紙の1節。
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