なんか引き分けのときのローマちゃん(ドローマちゃん)が見慣れてきたのだと言う。
Sampdoria | Sunday, 20. October 2019 14:00 Clock |
AS Roma |
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2000-01シーズン以降、7節までに12ポイントを得た年のローマは3位以内でフィニッシュしているという、ほとんどチラ裏レベルのデータを拠り所に臨んだ第8節はローマ、サンプドリアどちらにとっても悔しいスコアレスドロー。
際立ったのはラニエリの旨さで、サンプドリアは、ローマの中盤の位置をきっちり測りながら、フォワードがバックラインに強いプレスをかけるか、それともリトリートするかを判断していた。
引いた際は、開けたサイドにボールを誘導して、センタリングを中央で仕留めるという2009年のローマそのままのスタイルがそこに加わり、現代に適応する形に変わっていたのも驚いた。
ではローマは?というと、前日会見のフォンセカ監督が話していた重心の低い相手を無効化する策とは、徹底的な中盤省略形の裏抜けだった。それが効果を出す前に、クリスタンテとカリニッチという戦術プランの中核を負傷で早々に失ったのは悔やまれる。層の薄さ、プレーの鮮度など、なかなか思い通りに進まない時間はこれからも続きそうだ。
サンプドリアは勝てない相手ではなかった。ここ数年のマラッシでは一番望みがあったような気もする。しかし、潰されまくってフラストレーションを溜めたクライフェルトがカードをコレクションして退場してからはその望みも霧散した。
試合後はアシスタントコーチ、ヌーノ・カンポス氏が会見の席に着いた。後半ダウンジャケットを脱いでTシャツでピッチサイドに立つ姿は熱かった。その熱が選手に伝わっていれば勝てたように思う。
ヌーノ「より多くの決定的を作りたいと考えていただけに残念です。私たちのポゼッションサッカーは、持たされるのではなく、得点機を作れなければならない。今日はファイナルパスが少なく、アタッキングサードで良い選択が出来なかった。誰もがベストを尽くそうとしましたが、何人かの選手にとっては理想的なタイミングではなかったと思います。例えばフロレンツィ。彼はインフルエンザが治ったばかりです。今日はポゼッションはしたけど鋭さは欠けていた。これは時間の掛かるプロセスですが、私たちは正しい道を歩んでいると確信しています」
サンプドリアサイド
ラニエリ監督「1週間のトレーニングの後、ローマというポゼッションサッカーのチームに対して良い試合が出来たと思う。特に興味深いのは、私たちが彼らに中央を使わせずサイドに追いやっていたことだね。古狐(老練家)と呼ばれる気分?そうだね、フィオレンティーナを指揮していた若い頃なら嬉しかったが、今はそう呼ばれるのは好きじゃないね!(笑)」
コメント
まさに手詰まり以外の言葉が見つかりませんでした。こういう時に個の力で得点できるウンデルやジェコに縦パスを供給できるペッレグリーニがいればなぁと思いました。スモーリングは相変わらず素晴らしかったです。あとフロレンツィは毎年インフルエンザにならないで笑
動物園さん
フロレンツィは本調子とは程遠い出来でしたね。それにしてもクライフェルトの確変終了感は半端なくて不安です。
将来性も大切ですが、ビッグネームも欲しいですね。