DEFENSE/守備
ドリブル突破阻止、タックル成功数、インターセプト、パスブロック、シュートブロックの5項目全てイバニェスが1位という結果が出ています。昨シーズンまでアタランタで全く出場機会がなかった22歳は、全19試合出場していて、そのうち18試合がスターターという絶対的な信頼を得ています。一見ゴリゴリのマンチーニがディフェンスリーダに見えますが、スモーリングが怪我で苦しむ間にチームの守備をけん引しているのはイバニェスであることが判ります。
それにしても、ここまで11試合しか出場していないスモーリングが、シュートブロックでイバニェスに次ぐ9回阻止で2位というのはさすがと言うしかありません。スモーリング不在で最終ラインにフィルターが効いていないということも考えられるわけです。
それにしても、この守備カテゴリーでもパスブロック2位で名前の出てくるミキタリアンは凄いですね。
PASSES/パス
パスにもいろんな種類があります。揺さぶるための縦パス、マークを外すパス、守備の隙間を縫うパス、バックパス、クロスボール・・・この項では様々な配球について分析していきます。
・パス総回数(500回以上パスを出した上位9名)
名前 | ポジション | パス成功数 | パス総回数 | 成功率 |
Roger Ibanez | DF | 950 | 1093 | 86.9 |
Jordan Veretout | MF | 816 | 948 | 86.1 |
Gianluca Mancini | DF | 757 | 858 | 88.2 |
Lorenzo Pellegrini | MF | 652 | 821 | 79.4 |
Henrikh Mkhitaryan | FW,MF | 570 | 743 | 76.7 |
Leonardo Spinazzola | DF | 549 | 700 | 78.4 |
Gonzalo Villar | MF | 595 | 656 | 90.7 |
Rick Karsdorp | DF | 541 | 653 | 82.8 |
Bryan Cristante | DF,MF | 519 | 619 | 83.8 |
5位のミキは例外として、ほぼ全員がディフェンダーか、守備的な仕事をするミッドフィルダーであることから、ローマが後ろではボールを持っていることが判ります。また、この中で唯一複数のポジションをこなすペッレグリーニのポジション毎のスタッツをまとめてみました。
対戦相手 | 結果 | ポジション | 出場時間 | タッチ数 | プレス回数 | パス試行数 | パス成功率 |
Sampdoria | W 1–0 | AM | 81 | 59 | 15 | 44 | 81.8 |
Cagliari* | W 3–2 | AM | 28 | 19 | 6 | 13 | 84.6 |
Crotone* | W 3–1 | AM | 28 | 21 | 11 | 17 | 82.4 |
Parma* | W 3–0 | AM | 11 | 10 | 1 | 9 | 88.9 |
148 | 109 | 33 | 83 | 84.425 | |||
Benevento | W 5–2 | AM,DM | 90 | 56 | 16 | 49 | 77.6 |
Torino | W 3–1 | AM,DM | 90 | 92 | 20 | 77 | 89.6 |
Lazio | L 0–3 | AM,DM | 90 | 58 | 14 | 55 | 69.1 |
Genoa | W 3–1 | AM,DM | 86 | 77 | 7 | 69 | 69.6 |
356 | 283 | 57 | 250 | 76.475 | |||
Sassuolo | D 0–0 | CM | 81 | 60 | 18 | 52 | 67.3 |
Fiorentina | W 2–0 | CM | 78 | 53 | 12 | 43 | 76.7 |
159 | 113 | 30 | 95 | 72 | |||
Udinese | W 1–0 | DM | 83 | 71 | 11 | 61 | 86.9 |
Atalanta | L 1–4 | DM | 80 | 49 | 12 | 36 | 88.9 |
Napoli | L 0–4 | DM | 78 | 47 | 7 | 36 | 75 |
Milan | D 3–3 | DM | 75 | 57 | 6 | 52 | 88.5 |
Juventus | D 2–2 | DM | 71 | 41 | 16 | 33 | 90.9 |
387 | 265 | 52 | 218 | 86.04 | |||
Spezia | W 4–3 | LW | 90 | 49 | 12 | 32 | 75 |
Hellas Verona | L 0–3 | LW | 78 | 70 | 14 | 58 | 67.2 |
Bologna | W 5–1 | RW | 90 | 56 | 16 | 46 | 80.4 |
Inter | D 2–2 | RW | 90 | 51 | 12 | 39 | 87.2 |
348 | 226 | 54 | 175 | 77.45 |
負けた3試合はペッレグリーニがDM(ボランチポジション)でプレーしています。個人的には、数字ではパッとしませんが、CM(セントラルミッドフィルダー)として、スペースを埋めて効きまくっていたフィオレンティーナ戦のペッレグリーニがとても好きでした。このポジションで固定されそうな時に故障離脱して、不在の間にヴィジャールがハマり、復帰後ペッレが高い位置で固定されていったことに運命的なものを感じますね。
最後に戦術に関連したデータを見ていきたいと思います。
次のページへ
コメント
素人の私には難しいすぎましたが読み応えのある面白い文章でした
ここに書かれてることが全て理解できた時もっとローマのことが好きになれると思います
孤高のロマニスタさん
感想ありがとうございます。
この特集で書かれていることは、仰る通り、分かればローマ、サッカーの見方を豊かにすると思っています。
より良い説明方法がないか模索しようと思います。
如月さん
実に興味深い分析ありがとうございました。次回として、キーパーの数値から見る検証を是非ともお願い致します。
ドンナルンマやハンダノビッチの安定感に比べ、何故不安で仕方のないゴールマウスなのか、数値的考察で是非ともご教示お願いします!
ここが想定以上のパフォーマンス出せれば、もっと上いけるんちゃうんか!