AS Roma | Sunday, 29. September 2024 | Venezia FC |
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2:1
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goals | |
0 : 1 | Joel Pohjanpalo 44. |
1 : 1 | Bryan Cristante 74. (Lorenzo Pellegrini) |
2 : 1 | Niccolò Pisilli 83. / header (Leandro Paredes) |
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近年ユニフォームがおしゃれで有名なヴェネツィアと近年ユニフォームがパッとしないローマとの一戦。ヴェネツィアは現在降格圏である18位で、ローマは暫定で11位。この試合の勝利で順位表の左側に行くことができる。
primo tempo
ヴェネツィアは繋がずにシンプルに蹴り出すスタイル。前半8分、ハーフライン沿いからの長いボールを右タッチライン沿いにいたガエターノ・オリスターリオが納め、ドリブルでスルスルと中央に絞って、対角線に打ったシーンや、その4分後には同じようなパスを同じような位置で受けたフランチェスコ・ザンパーノが幅を取り、ゴール前に入ったCFヨエル・ポーヤンパロとオリスターリオが混戦からシュートを放つ。
直後、返す刀で、ローマもドフビクを使ったカウンターを繰り出す。直近3試合で3得点と好調のドフビクだが、昨シーズンのゴールシーン動画では全く見えてこなかったスケールの大きいプレーをし始めている。しかし、連戦から選手の動きは全体的に重く、キレがない。
そうこうしているうちに失点は前半終了間際の44分。ボランチのMF6ブシオのシュートがバーを叩き、そのリフレクションを助走をつけたエース、ポーヤンパロが蹴り込みネットを揺らした。
いつか決められそうという展開だったので、失点に驚きはないが(という強がり)、その直後もどんどんボックスに侵入してシュートで終わる流れをどうにか食い止め、あとはユリッチ監督の修正待ちとなった。
secondo tempo
徐々にローマが敵陣でポゼッションを高めていくと、スコアが動いたのは73分。ボックスの外からクリスタンテがシュートを打つと、それが目の前のブシオの足に当たり、ループ気味な軌道を描いたボールがGKの上を抜いた。ローマはこの得点でようやくヴェネツィアに追いつく。
そして逆転は83分。右からのCKをニアでストーン(ボールを弾く壁役)をクリスタンテ、チェリクが釣り出し、その後ろでフリーのニコラ・ピジリがヘディングで決めた。
これが決勝点となってローマが勝利。暫定11位から9位に順位を上げた。
印象的なシーンは幾つもあるけど、ドフビクはシュート以外の部分で小技が効いているということ、そしてユリッチ監督は時計ではなくストップウォッチで時間を計っているということを挙げておきたい。あとヴェネツィアの監督は元ローマのスクデットメンバーで、監督としてあのオリンピコの奇跡を成し遂げたEDF(エウゼビオ・ディフランチェスコ)なんだけど、こんな感じだったっけ?という印象。ずいぶんとプロヴィンチャ向けの戦い方にマイナーチェンジしてしまった。
ユリッチ監督、試合後の会見
後半11分の交代がターニングポイントになりました。なぜHTで交代させなかったのでしょうか。
ユリッチ監督「答えようがない。明確な回答なんてないんだな」
中3日の連戦となりました。最も気に入った点は?
ユリッチ監督「アスレチック戦では強度の高い相手とめちゃくちゃ強度の高い戦いをした。それゆえに前半で疲労が見えた選手もいたが、それは人として当たり前のことだ。後半、フレッシュで走れる選手を入れることができて、そこで流れを変えた」
ピジリについてコメントをお願いします。
ユリッチ監督「彼は死に物狂いでプレーして、常に私たちが求めるものを超えようと考えている。プレーすることが大好きで、向上心に溢れているな。私は彼が大好きだよ。それとは別に、クリスタンテやパレデスといった3試合連続で非常に高いレベルのプレーをした選手にも注目したい」
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