AS Roma | Wednesday, 23. December 2020 | Cagliari Calcio |
---|---|---|
3:2
|
goals | |
---|---|
1 : 0 | Jordan Veretout 11. (Gonzalo Villar) |
1 : 1 | João Pedro 59. (Christian Oliva) |
2 : 1 | Edin Džeko 71. (Rick Karsdorp) |
3 : 1 | Gianluca Mancini 77. / header (Chris Smalling) |
3 : 2 | João Pedro 90. / penalty |
怪我でスピナッツォーラを欠き、フォームに問題のあるペッレグリーニ、スモーリングをベンチに置いたローマは、左のアウトサイドにブルーノ・ペレス、アンカーにヴィジャール、センターバックにクリスタンテを配した。開始早々果敢に前からアプローチを仕掛けるカリアリ。対ローマはこれしかないというやり方。「ローマには良い想い出がある」とは前日会見のディフランチェスコ監督。彼のローマはチャンピオンズリーグでベスト4の景色をぼくたちに見せてくれた。そして今夜は2連敗の悪夢を見せるためにやってきた。
一方、ローマはハッキリとした変更点が幾つか。まずこれまで被ポゼッション時に理論上4バック、実質5バックという形の最終ラインを、明確な4バックに敷き直した。最近の失点は、5バックでフィルターが効かず、タレントの揃うアタランタやナポリに決定的な仕事をされたことにある。また、個人レベルでは、ペドロがいつもよりも攻撃で目立っていた。(前日会見でやり玉に挙げられたことが関係しているかもしれない)ミランテもいつもより配球のペースが速く、ここら辺にカリアリの動きを予測していた節がある。
Primotempo
序盤は、力の拮抗した内容だったが先制はローマ11分。フリーでガブリエレ・ザッパにクロスを入れられ、シメオネが飛び込むもこれは合わず。流れたボールをペドロが回収して前線へフィード。ジェコがマーカーのリコヤニスを背負いハーフラインで楔を打つ。それをさらにミキが大きく右にダイナミックに展開した。ボールを受けたカルスドルプをボックス内のヴィジャールが呼び込んでフリック。これをキーパーの正面まで詰めてきたヴェレトゥが決めた。リゴーレで数字を稼ぎながらも、オンゲームのゴールはどれも非凡なヴェレトゥは、これでミキと同じ7得点目。
Secondotempo
しかし後半に入っても、まるでプレスの緩まないカリアリ。一度カウンターからペドロがキーパーとの1対1になるも決めきれず。それ以降ローマのゴール前でフリーで仕事をする選手が出始めていた。立て続けにシュートを打たれ、遂に58分にもうひとりのペドロ、カリアリのカピターノ、ジョアン・ペドロにバイタル手前から対角線に決められ追いつかれる。直後にフォンセカはペッレグリーニを投入。すると少しずつローマの攻撃に色味が差しはじめた。そして、70分にカルスドルプからジェコ弾が決まり逆転に成功。
73分にスモーリングIN、クリスタンテOUT。同時にひとつ前のプレーでハムストリングスに違和感を感じたミランテをパウに変えた。待望の追加点はその3分後。コーナーキックから入ったばかりのスモーリングの折り返しに、マンチーニが半身でゼロ距離ヘッダーを決めた。これでほぼ安全圏と思われたが、今のローマに安全などあるわけもなく、89分にPK献上からジョアン・ペドロに2点目を決められてしまう。ベンチから立ち上がって見守るミランテは頭を抱えた。パウがPKを止めたところを我々は見た記憶がない。
しかし、追い上げるも時すでに遅く、ローマはアディショナルタイム4分を逃げ切ってどうにかどうにかの勝点3を手にした。暫定ではあるが、久しぶりの3位はやはりなんとも言えず特別なものがある。今夜は戦術の見直しなどもあって、ホームでありながら実に苦しんだが、昨シーズン3バックに変えて3連敗を思えば、ここで勝ち切る力に成長の跡が窺えた。
本人は納得しないだろうが、フォンセカにはギャンブラーの雰囲気がある。バカ勝ちか、すってんてんか。物言いは穏やかだが、どこか勝気なところは、同じポルトガル人巨匠監督モウリーニョの影響が色濃いと気がついた。彼はインテル時代のモウリーニョに言及しており、それについては手前味噌ながらnote版に詳しい。
この試合に付随する情報はまた改めてお伝えしたいと思う。
現在今年最後のロマ速アンケート実施中です。みなさんの回答が、日本国内に散らばって応援しているローマファンの気持ちを繋ぎます。ぜひご回答下さい!
アンケートはこちらからどうぞ。28日に締切り、年内発表致します。
コメント
年内最後勝てて良かったですね〜!
リックには、2点目みたいね突破をビッククラブ相手でもやって欲しいすね〜!
匿名さん
カルスドルプはバックパスばかり取り上げられますが、そもそもボールを呼び込む動きに天性のものがある攻撃特性の選手なので、もっとみなさんにはそこを見て欲しいですねー。