【レッチェ戦後のコメント】モウリーニョ監督「私の指示と逆のプレーをするのは私のイタリア語に問題があるのだろう」 | ASローマ速報〜ROMANISMO (asromasokuhou.com)
・Rui Patricio 6.0
希望としてはクリーンシートに抑えて欲しかったが、あの混戦の中でのブラインドのシュートを完全に処理するのは難しいか。ただ昨年よりクリーンシート率が下がっている気がするのは守備陣全体の課題として気になる。
・Mancini 6.0
危機的な守備機会が無い中で特別活躍の場もなかった。数的有利時にもう少し攻撃面で存在感を示せればいいのだが、まあ及第点といったところか。
・Smalling 7.0
得点時の動きが本当に良く、CK後の帰陣タイミングで味方が再度ボール奪取に成功するや否や前線に上がりなおす判断が抜群だった。Pellegriniも彼を目掛けてピンポイントにクロスを上げていたので、完全にホットラインが出来上がっている。
毎節この人ばかり褒めてる気がするので、他の選手もっと活躍してください…!!
“彼には北も南も関係ない。Cremonese戦とInter戦を自らのゴールで決めた後、彼は再び高みへと飛び立ち、Lecce戦もさえも勝利へと導いた。空中戦だけでなく地上戦においても、ヒールでのゴールを試みようとし、そして自分で守備もカバーを行う。最前線だけでなく、最後方でも決定的な存在。これで既に3点目、すべてが勝ち点3へと繋がる。Tris Smalling(3点男 Smalling的な…)。” (by Il Romanista)
・Ibanez 6.0
Inter戦に続きドリブルでセンターライン近辺まで駆け上がる動きが冴えていた。ただ人数優位での試合時間が長かった中での守備だったので及第点か。
・Zalenwski 6.5
彼が右サイドでも最低限以上の活躍が出来ることは実に収穫が大きい。Karsdorpが帰って来る迄も、それ以降も彼の存在が現状の3-4-2-1を継続する上での生命線になるかもしれない。本当に右足が利き足なのか?と思う程左足を強く振り抜けていた反面、右足のシュートがミートしていなかったのは可愛いポイント。
“混乱するLecceの守備システムに忍び込み、2度ゴールを狙うが、Falconeのグローブに阻まれた。彼はいつも生きており、最後の最後までやり切る。” (by Il Romanista)
・Pellegrini 6.5
出場自体が危ぶまれていたなかでフル出場でチームを支える姿はCapitanoそのもので、先制点のクロスは見事。エリアに侵入するSmallingをいち早く見つけられていた。
・Cristante 6.5
不思議なことにPellegriniとコンビを組んだ今節の方が積極的に前線に顔を出し、攻撃面でも存在感を示せていた気がするが、これはお互いの関係性・信頼感による部分なのだろうか?だとするとMaticとの連携にもまだまだ伸び代がありそうなので、そこの改善に今後も期待したい。
・Vina 5.5
南米人らしい攻撃センスを随所に感じ、正直そんなに悪くはないなと思うものの、対人や技術面でどこかもう一押し足りない感じが否めない。中央へのランニング等もモダンなサイドの選手の動きが出来ている気がするので、何かブレイクスルーに期待。
・Dybala 6.5
PKを決め切った後に交代するのは仕事をやり切ってチームに試合を託した感がある。ただ彼の離脱は実に痛い。本当に痛い。約2か月近くは昨年のシステムに近い形の運用になるのでは…。
・Zaniolo 5.0
今節に関しては見事なまでに冴えなかったなという印象。Belottiとの連携面での問題もまだあるのであろうか。早い時間での交代も納得の内容
・Belotti 5.5
まだ本調子ではない。ただこのように勝利を積み重ねながら徐々にチームにフィットしコンディションを整えて欲しい。Dybalaが負傷した今、前線のピースとして如何に早く組み込めるかがとても重要になってきた。
・Kumbulla 6.0
3CBの右での出場は久しぶりな気がするが、後方でのパス回し含めて有効に時間を潰せたのではないか。個人的には現状の3CBが固定的で負担が集中してしまっているので、もう少し彼の起用も増やして欲しい。
・Spinazzola 6.0
ELに向けたコンディション調整も含めて出場した感じ。正直影が薄かった気もしなくもないが、数的優位で無駄に体力を消耗する等怪我のリスクを負う必要もなかったので、こんなもんかといった感じ。ただ、やはり彼もまた本調子とは言えないので、コンディション向上は必須。
・Matic 7.0
多分今節は緊急出動的な状態だったとは思うが、中盤の潤滑剤としていつも通りの活躍であった。
・Abraham 6.0
結果的にゴールには繋がらなかったもののシュートまでの身体の持って行き方はとても良かったように感じるので、少しずつスランプは抜け出していくものと楽観的に捉えたい。
・Shomurodov 6.0
AbrahamはBelottiとの2Topよりも彼との2Topの方がプレーし易そうで、試合後の戯れからもその関係性の良さは見て取れた。現状CFの3番手の立ち位置は変わらないが、Dybala不在期間は2Topの時間が増えることが想定されるので、出番増加と信頼獲得に期待したい。
・Mourinho 6.0
敵チームと試合展開を考えると及第点以上でも未満でもないか。Dyabalaに頼り過ぎたツケが想定より早く回ってきてしまった感があり、そこの管理はもっと出来なかったのかというのが悔やまれる。
“Romaは未だ注目の的ではない。開始22分で10人になったLecceに対しても、試合を閉じるのに骨を折った。それでも順位表に目をやれば、この黄色と赤はCL県内にほど近く、快進撃を続けるNapoliからも勝ち点4差に迫っている。” (by Messaggero)
総評
Dybalaの怪我も含めまるで満足のいく結果とはいえないが、最低限勝ち点3を持ち帰れたことが救いである。言ってしまえばこれぞ正にRoma名物「ピュロスの勝利」。こんなことを続けていては確実に身が持たない。試合前半から帰陣のタイミングでDyabalaは脚に違和感を覚えていそうな素振りがあった気がするので、壊れてしまう前に代えることが出来なかったのは本当に本当に悔やまれる。
敵地での試合前半早々に1人欠くという極めて不利な試合展開の中で昇格組のLecceはやるべきことをしっかりとやった印象で、4-4-2と4-3-3を織り交ぜる戦い方から、しっかりと4-4-1のブロックを作って守り、カウンターやセットプレーから勝機を狙う戦い方は実に現実的であった。
この試合で露呈したRomaの課題としては感じた事としては「適切に攻撃に人数を割けない」ことかなと思っており、人数をかけて攻撃を行う際に何が崩しとして正解なのか分からないままボールを回して、遅攻がうまく使えていない印象。特に強く感じるのは、前線の人数が増えたときに両サイドに広く展開するまでは良いとして、一般に得点に繋がる期待値が低いとされるサイドからのクロスが多すぎるように感じる。勿論ガッツリと引いて守る相手に普段のカウンターが利く訳はないのだが、Romaが得意とする縦への早いカウンターにプラスαしたときに、どうやって縦に速い攻撃の質を上げて厚みを出すべきなのかがあまり正解に辿り着けていない、何か自分たちの攻撃面の強みを上手く活かせていない様な印象である。
結局こういった試行錯誤は勝利を積み重ねながら見つけていくしかない様な気はするので、次はもう少し心穏やかに勝ちを収めながらの試行錯誤を見たいものだ。
おまけ)私自身が敵チームの選手個人に言及することはあまり多くないのだが、前半早々に退場になってしまったHjulmandはきっと素晴らしい選手なのだろうなと思って観ていた。若干23歳で、それも昨年からLecceに加入したばかりで生え抜きでも無いにも関わらず、中盤でキャプテンマークを腕に巻くのは相当な人間的資質が求められることだと思う。退場になってしまったプレーも気迫溢れるプレーで、若干荒い選手なのかと思えば、実はイタリアに来て初のレッドカードで昨年はSerie Bでほぼ全試合フル出場。きっとSerie Aのプレースピードにまだ頭と身体が付いて来てないだけなんだろうな…とかそんなことを考えながら観てました。
採点者:くわしん
小学生の頃にバティストゥータに憧れ、丁度その時ローマに中田がやって来た為にローマに触れる機会が多くなりロマニスタに。好きな現役選手はDiawara。思い出の試合は2012年にオリンピコで観戦したコッパ・イタリア決勝でのラツィオへの敗戦。大学時代にF1のコースエンジニアを目指してイタリアに留学。イタリアにおける高卒認定相当の資格を持っている。好きな選手のタイプは稲場愛香みたいなタイプ。
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