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【パジェッレ】セリエA第33節:カリアリ3-2ローマ

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Cagliari Calcio Sunday, 25. April 2021 AS Roma
3:2
goals
1 : 0 Charalampos Lykogiannis 4. / left-footed shot  (João Pedro)
1 : 1 Carles Pérez 27. / left-footed shot
2 : 1 Răzvan Marin 57. / right-footed shot  (Giovanni Simeone)
3 : 1 João Pedro 64. / header  (Răzvan Marin)
3 : 2 Federico Fazio 69. / header  (Carles Pérez)

・Pau Lopez 6.0

3失点でGKに及第点とはなんとも情けないが、これ以上に危険な場面が多かった。少しずつキックの精度も改善傾向にあるように見えるのは私だけであろうか…?

・Mancini 4.5

相手に2点目を献上するきっかけとなったパスミス以外にも、いくつものパスミスが見られた。特にSimeoneとPavolettiにプレッシャーをかけられるとまるでボールが足に吸い付かない状態で、これまでの大車輪の活躍による疲れが見え隠れした。

LEGGOの記者であるFrancesco Balzani氏はあまりに足の動かないDF陣を以下の様に皮肉った。

“Manchester United戦に出場出来ない彼は、ローマ人にとってではなく、サルデーニャ人にとって大きな意味を持つこの試合で、スターターとして名を連ねた。実際には彼にとってもあまり意味のある試合では無いかも知れず、いつも以上に失点に関与してしまった。Marinによる2点目の直前にLykogisnnisがボールをゴール前に運んだ場面では立ち尽くしていた。何とか穴埋めをしようと前線に出たが、ヘディングはVicarioに阻まれた。彼にとって最大のタスクは水着姿のSantonのサポートであったが、彼自身もビーチサンダルを履いてプレーしていた。”

・Smalling 6.0

約50日ぶりの実戦復帰であったが、故障前と遜色ない彼らしい働きを見せた。特にカバーリング時の接触プレーや空中戦での強さは流石。ただ彼自身の見せ場云々と言うよりは、守備全体が不幸な崩壊をしていた。
彼にとっては次の試合は凱旋試合となる訳だが、Il RomanistaもELを見据えたコメント

 

“故障続きとなってしまったシーズンのラスト50日間が始まる。 サルデーニャでの試合は、彼が以前所属したチームとの予行演習のようなものだ。彼自身に特別のハイライトは無かったが、個としての十分な可能性を示した。”

・Fazio 6.0

スピードの欠如と、空中戦の強さと言った彼の長所短所が攻守両面に現れた試合であった。CKからのヘディングでのゴールは流石の一言。バックアッパーとしての任された役目は十分にこなしたのではないか。

・Santon 5.5

約半年ぶりの実戦復帰で、十分に試合に溶け込たとは言い難い。全体的に動きがもっさりしており、どこかぎこちなかったが、ポジショニングの妙もあり最低限攻守に組み込まれたいた事もあり、Reynoldsでは無く彼がスターターに名を連ねたことには納得できる内容であった。

・Villar 4.5

Mancini同様にシーズン序盤からほぼ休みなく活躍してきた彼からも疲労感が伺える試合内容であった。足が止まってしまう場面が多く、不用意なボールロストに繋がってしまう場面が見られる。サイドに流れるな等の工夫をしているのは伝わったが、結局中央に戻すのみであまり効果的では無かった。

・Diawara 5.0

明確に2失点に絡んでしまった為この採点にならざるを得ないが、それ以外の時間ではピッチの上下左右を走り回り相手の攻撃の芽を摘む仕事を淡々とこなしていた。プレッシャー下でも最もシンプルかつ効率的なパスを選択でき、2代目Lavatrice(洗濯機の意味で、Strootmanの愛称)を襲名させても良いのでないかと思う。単純に負荷が大きい仕事を任されており、彼が気を抜くと失点してしまう状態にある。

・Bruno Peres 5.5

バックアッパーとしては極めて重要な要素かとも思えるが、良くも悪くもいつも通りの活躍であった。後方にFazioがいたことで、引いて守る場面が少なくて済んだこともあり、時折サイドをえぐり推進力をもたらした。勿論連戦の疲れがあるのは分かるが、Spinazzolaを投入せずとも十分な活躍をしてい貰えるととても助かるのだが…。

・Pellegrini 6.0

何よりCarles Perezとの連携が良く、彼にゴールをもたらした。Villarに縦の動きがあまりなかった為、大分低い位置までボールを貰いに来たり守備に参加したりと、チームプレーが光った。前を向いてボールを待たせたときは期待感が持てる。

・Carles Perez 6.0

他の選手に比べ疲労感が少ないのもあるがチームで1番動けていた選手。久々のゴールも生まれた。彼の特徴である細かいタッチにより、エリア近辺で相手が仕掛けるか判断に迷うシチュエーションを生み出すことが出来、その位置からの鋭い足の振り抜きでゴールが狙えるのが彼の最大の強みだと思うので、単純なシャドー以上の何かを任せたい気持ちになる。

・Mayoral 5.5

敵が被カウンター時でもしっかりと4バックが残っていたりしたこともあり、この試合は消えてしまう時間が多かった。ポストプレーも頑張ってはいたが、若干判断が遅れ結果的に球離れが悪くなってしまう場面も見られた。

・Spinazzola 6.0

久しぶりの実戦復帰であったにもかかわらず、しっかりと左サイドを支配する時間帯が作れていた。また3CBの足が遅い事もあり、帰陣の際には誰よりも早く対応している場面もあり、高いモチベーションが伺えた。

・Cristante 6.0

少ないプレー時間であったが、3CBの中央のタスクをしっかりとこなした。カードは貰わなくても良い気がしたが、許容範囲。

・Karsdorp 5.5

採取局面で同点にすることが求められた場面で、上手く活躍できなかったが、出場時間を考えると当然なきもする。右WBのファーストチョイスとしての期待を込めて辛口採点。

・Mkhitaryan 6.5

途中交代ながら後半チームの運動量が落ちてきたタイミングで誰よりも走り攻守に活躍。彼の存在がピッチを安定させるのにはやはり必要不可欠か。

・Veretout 6.0

短い出場時間の為、半数程度の新聞では採点不能状態であったが、Mkhitaryanとの連携などでチャンスの創出が出来ており、及第点とした。。

・Paulo Fonseca 5.0

勝ちに行くなら勝ちに行く、ELに向けたターンオーバーならしっかり休ませると、何か明確なメッセージを試合で発して欲しかった。選手のコンディションを見るに敗戦が監督の責任とも思えないが、もう少しやりようがあったように思えてならない。

総評

試合前の会見や選手のインタビューを見ると「今はこの試合・リーグ戦に集中している」、「ELはまだ見据えていない」と言ったコメントが多く見られた。多分だが、実際にこの試合にかけるモチベーション自体は高かったのだと思うが、試合結果・内容だけ見ると「本気でそう思っていましたか…?」と言われても仕方ない。実際に各メディアの反応を見ても、ELに向けた前哨戦として捉える見方が多かった。
試合に関してはセリエAの様式美とでも言う様な、しっかりと耐え忍んだ中堅チームがセットプレー等の少ないチャンスをものにし、焦ってバランスを崩した上位チームがズルズルと崩れるという試合であった。
これまでのパジェッレでは戦術的な嚙み合わせについて書く事が多かったが、今回に関しては一部の選手を除き多くの選手のコンディションが悪すぎた。足は動いておらず、局面での判断ミスも目立った。リーグもカップ戦も終盤で疲れが溜まっているのが良く分かった。
ただ、あくまで結果論になってしまうのだが、試合を通じて思ったのは「果たしてスターターはこれで良かったのか…?交代はこれで良かったのか…?」という事だ。私にはどうしても「格下相手のこの試合は、このスターターで勝てたらターンオーバーも出来て儲けもの」的な中途半端な采配に見えてならなかった。特に気になるのが自信無さ気なプレーに終始した守備的な選手たちの起用で、両WBにも3CBにもスピード感のある選手を置かない状態でのハイプレスはさぞ不安であったろう。勿論Ibanezを欠いた事が影響したとはいえ、もう少しDiawaraの負担を減らすやり様があったのではないかと考えずにはいられない。
さて、未だに我々の記憶に鮮明なCLでのBarcelonaへの3-0の勝利の3日前、Romaはリーグ戦でFiorentinaに2-0で負けていたらしい。サッカーは何が起きるか分からないし、格上・格下だけで試合結果は決まらない。だからこそ試合をする。仮にこの試合内容が悲観的であっても、次の試合まで悲観する必要は無い。選手と監督を信じたい。


採点者:くわしん

小学生の頃にバティストゥータに憧れ、丁度その時ローマに中田がやって来た為にローマに触れる機会が多くなりロマニスタに。好きな現役選手はジェコ。思い出の試合は2012年にオリンピコで観戦したコッパ・イタリア決勝でのラツィオへの敗戦。大学時代にF1のコースエンジニアを目指してイタリアに留学。イタリアにおける高卒認定相当の資格を持っている。好きな選手のタイプは稲場愛香みたいなタイプ。

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