AS Roma | Wednesday, 4. January 2023 | Bologna FC |
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1:0
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goals | |
1 : 0 | Lorenzo Pellegrini 6. / penalty (Paulo Dybala) |
ジャパンツアー、ワールドカップを挟んで久しぶりのカンピオナートもすでに16節、オリンピコにボローニャを迎えた。この試合、ローマは3-5-2でザニオーロとディバラを2トップに置き、エイブラハムはベンチスタートに。また、すっかり忘れていたけど、モウリーニョ監督は前節の退席処分により不在だった。
序盤低い位置からポゼッションするローマに対して、引いて守るボローニャの図。新しい監督像と言わんばかりのカジュアルファッションのモッタ監督をカメラが抜く。
試合が動いたのは開始4分。ザニオーロからのパスを受けたディバラがボックス内で倒されたとしてリゴールが宣言された。蹴るのはペッレグリーニ。対するGKは元ローマのスコルプスキ。ローマ相手に好調になる選手だが、ここは落ち着いてキーパーの逆を突いてネットを揺らした。
そこから前に出た相手に対して、ザニオーロのスピードを生かしたカウンターで…とはなかなか行かず、目が覚める展開にならなかったのは残念、というのがぼくの総括的な感想。もっとやれるはず、もっと攻めても良いはず、そういう気持ちで観ていたからやや煮え切らなさを感じた。それなりにシュートも打っていたが、あまり期待感のない試合運びに終始していたのは、スタッツサイトで確認すると、やはり両チームともに中央突破で攻めていながら、ミドルサードで最も選手が流動していたからで、やはりローマは追加点を果敢に狙いに行く必要があったのかもしれない。
力量差は感じていただけに、またしても気持ちよく追加点を取ってゲームクローズとならなかったのは悔やまれるが、モウリーニョ不在で代わりに指揮を執るサルバトーレ・フォーティは、ここまでローマのピッチサイドに4度立って全勝しているという面白いデータもある。今季はインテル戦、昨シーズンはスペツィアとアタランタに勝った試合が確かフォーティだ。特にスペツィア戦では、クラブが用意した席にモウリーニョは座らず、どこか(おそらく車)から試合を観戦するという新しい遠隔指揮スタイル誕生の瞬間だった。
さておき、この勝利でローマはアタランタを抜いて6位に浮上。ポイントでラツィオに並んだが、次節はサンシーロで難敵ミランと対戦するタフな展開だ。ここまで勝っては負け、勝っては負けで、順位もポイントも積み上げられないローマではあるものの、次もフォーティが指揮するはずなので、この無敗記録のジンクスにあやかり、後半戦折り返しから上昇気流に乗りたいところだ。
余談だが、この試合には、ローマ出身の世界的ロックバンド、マネスキンのヴォーカル、ダミアーノや、同じくロマニスタのポップシンガー、ウルティモと歌手のチェーザレ・クレモーニも観戦に訪れた。ふらっと友達とローマを観に行けるというライフスタイルは単純にうらやましくもある。
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