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セリエA第6節:フィオレンティーナ(H)

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AS Roma Sunday, 1. November 2020 ACF Fiorentina
2:0
goals
1 : 0 Leonardo Spinazzola 12. / right-footed shot
2 : 0 Pedro 70. / left-footed shot  (Henrikh Mkhitaryan)

イアキーニが前日会見で明言した通り、ヴィオラは3-5-2の2トップにリベリーとカジェホン。ローマはヨーロッパリーグを戦いながら故障者を出すことなく、いつものスタメンを揃えることができたのは大きい。センターバックは左からイバニェス、スモーリング、マンチーニ。これがミステルのファーストチョイスで、右サイドはビラーギにカルスドルプを当ててきた。

primotempo

開始早々にカストロヴィッリに強烈な中距離弾を許してからそのまま流れをフィオレンティーナに持っていかれてしまう。低い位置でジェコがボールを触る時間が続く。しかし12分、ローマは先制点でその悪い流れを断ち切った。ミランテのフィードボールに対する相手のクリアミスからスピナッツォーラのショートカウンター発動。中央を走るをペドロ晒してボックス手前でカットイン。伸びたボールはディフェンダーの足に掛かるもスピナッツォーラが持ち直してシュート。ニアサイドを打ち抜く。

先に総括ぽいことを書いておくと、就任以来ポゼッションサッカーを謳うフォンセカ監督だが、ここに来てショートカウンターという大きな武器を手に入れた。ボールを動かしながら前線のスペースを突くというスタイルに加えて、必ず3人でユニットを作って追い込むトライアド(3和音)プレッシングからのカウンターアタックがしっかりと形になってきている。攻撃に転じた瞬間に、周囲が前線に向けて一気に走り出す楽しい攻撃を今ロマニスタは満喫出来るはずだ。

secondotempo

ローマは前半同様ブロックを作りながら相手にボールを持たせてカウンターを狙う。このモジュールにおけるペッレグリーニのプレーは本当に素晴らしい。彼をトップ下で5年使うなら、このポジションであと13年使いたい。

とにかくローマはマッチアップにおけるボール勝率が高い。カジェホンがピッチに立っていたのも忘れるくらいに攻めてはいるものの、ローマの問題は決定機に対する得点力の無さだろう。サッカーに芸術点はない。

しかしその心配も杞憂に終わる。69分にショートアタックからジェコ、ミキで崩して最後はペドロが決めた。ここでお役御免のペドロはカルレス・ペレスと交代。78分にはペッレグリーニをクリスタンテに代えて試合を締めに入る。直後79分、クアメのヘッダーをミランテがキャッチ。久しぶりに枠に飛んだ印象。88分にクアルタがジェコをスパイクしてカルテリーノ・ロッソで退場すると、ここで実質上ゲームクローズとなった。

この試合におけるローマの完成度は、フィオレンティーナの全体的なプレーの軽さを差し引いても非常に高かった。ほとんどマッチアップでローマは競り負けず、ボールを前に運ぶことができた。各選手の役割が整理されてきて、それが連動して、機能し始めている。後半アディショナルタイムでまだ前線でボールを呼び込もうとするジェコにも感動した。大きなプレッシャーの中で無失点という結果を出したフォンセカ監督も素晴らしい。

Grazie Roma、つまらん夜はもうやめだ。

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