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カンポス副監督「1931年以来の歴史的な勝利」

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ぼくは大量得点の試合ってまず見返さないし、結構忘れちゃう。というのも、試合そのものが大味になって、内容に乏しかったりする。案外得点の半分は対戦相手の責任だったりして、『ローマならでは』の部分が希薄なんですね。ただ、これはぼくが昔からそういうセンスなだけで、実際これほど得点したら無条件で喜んだ方がいいに決まっている。
そんな如月ですが、ボローニャ戦は得点の全てがこの試合の為に準備した戦術に由来しているという意味で、本当にお気に入りの試合になりました。ボローニャが重心を下げずに殴り合いを選択したことで、かなりプレースピードを上げることができましたが、これが相手の反応に選手がリアクションしたものではなく、初めから用意していたものだとしたら、この勝利は読み勝ちということですよね。

前節退席処分のフォンセカ監督に代わり、ピッチサイドに立ったヌーノ・カンポス副監督のコメントをご紹介したいと思います。


ふたつの難しい試合の後の素晴らしい勝利です。

カンポス副監督「ええ、この勝利に満足しています。タフな2試合の後に敵地のボローニャ戦を迎えましたが、チームの反応は素晴らしく、桁外れなものだった。私たちは特に前半、最高のパフォーマンスを披露したと思う。ローマが前半に5得点を奪ったのは1931年以来の歴史的快挙です。ジェコもローマの歴代ゴール記録を更新しました。しかし、これがチームの最高のパフォーマンスによるものだったことも強調したいですね」

ローマはチームとして戦っています。すべての選手に柔軟性がありますね。

カンポス副監督「間違いなくローマの強さは、チームプレー精神から来ています。試合はたくさんあるけれど、トレーニングする時間はほとんどない。チームをさらに向上させるためには、まだまだ時間が必要な若者が多く在籍しているのです。まだまだやるべきことは残されています。まだ何も勝ち取ってはいません」

ローマはこれまで以上にダイレクトプレーでビルドアップを試みました。それはチームが準備したものでしょうか?

カンポス副監督「ええ。対戦相手の特徴に合わせて選択したやり方です。ボローニャはとても上手くマンマークをするチームですから、私たちはツータッチ以内でパスをまわして相手のバックラインの裏を突こうと考えました」

選手たちに驚きはありましたか?

カンポス副監督「いいえ、私たちは彼らと毎日トレーニングをしているので驚きはありません。選手たちが団結すればこのようなパフォーマンスを発揮することを私たちは知っています。サッスオーロ戦にしても、パフォーマンスそのものは良かったと思っています。上手くいきましたが得点がなかったというだけ。その為、一部の人たちは私たちとは異なる結論に至ったのかもしれません。ですがチームとしては戦術的に機能したと考えていますし、勝利に値しました。若い選手たちにはまだまだ時間が必要ですが、未来はとても明るいと思っています」

<了>

確かにこの試合で、極端に少ないタッチ数でプレーしていました。ミハイロヴィッチが殴り合いを選択した故の返す刀のプレーなのかなと思っていましたが、意図的に実行されたものだと知り、サッカーの試合が90分ではなく、その数日前から始まっているのだと改めて実感しました。その意味でカンポスさんの言葉を聞けて良かったと思います。

またフォンセカ監督やカンポス副監督の意思決定に際して、大きな影響を持つアナライザー(試合分析)チームについてnoteで書いていますのでよければ購読してみてください。選手や監督以外のコラボレイターによって試合が成り立っていると考えると、試合を観る際にさらなる深みを感じることができますよ。

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