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【第1節:フィオレンティーナ戦分析】モウリーニョ監督「この絆がロマニスタとの約束」

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CM業界における綾瀬はるか一強時代というのは続いていて、芸能人パワーマップという、スタッツに基づいたY軸を関心度、X軸を認知度にした散布図で見ると、ぼくはもう十分綾瀬はるかには飽きているんだけど、世間的にはそんなことはなさそうで認知度と関心度が振り切れるくらい高かった。

誰もが北野武やタモリのことを更に深く知りたいと思わないように、認知度と関心度(もっと見てみたいというニーズ)は実は比例しない。つまり浜辺美波、吉高由里子、指原莉乃など、分析に基づいて彼女らをCMに起用するが、これが定番化しないのはCM起用に伴う認知度上昇に伴って、関心度が減少傾向にあるからである。そう考えると、綾瀬はるかを安定感と言うのはイージーで、実は別次元のタレントと考えることができる。この綾瀬はるかをジェコ、そして新興勢力である本田翼をマジョラルやショムロドフに例えた、今季の芸能界パワーマップ分析を動画にしているので、ぜひご覧頂きたい。うそです。ローマの世代交代について、スタッツで分析した動画になっています。このテキストの最後にリンクあります。

さて、第一節終了で、ローマはラツィオと得失点差はないもののセリエA公式発表で3位となりました。

次節の相手、サレルニターナは強敵とは言えませんが、今の成熟とは程遠いローマは「楽かも?」という安心感が命取りと言えます。モウリーニョ監督は、フィオレンティーナ戦の後にこの心的影響について言及しました。

モウリーニョ「良い試合だった。私たちが良いプレーをしたわけではないがね。11対10になったとき、チームはうまく行かなくなった。おそらくはその状況を余裕だと感じてしまったのだろう。システムが構造的でなくなり、プレッシャーがかからなくなった。むしろあの状況こそプレスできたはずだ。結局ザニオーロが退場して同数になってから我々は試合に戻ってきた」

この試合でモウリーニョ監督はプレシーズンから信頼を置いていたショムロドフをベンチに置き、チームトレーニングにすら加わっていないタミー・エイブラハムをスターターに起用しています。

モウリーニョ「3試合連続で得点した選手をベンチに置くのは簡単な選択じゃなかった。ただ、ショムロドフは左サイドでも、タミーと並べた2トップでもプレーできる。しかし、今はそれを考えたくない。この2人にはプレーシーズンから一緒にトレーニングしているような鋭さがない。どちらにもそれが言えるよ。しかし、私はすぐにこうも考えた。いや待てよ?彼らの後ろにはペッレグリーニがいるじゃないか、と。確かにローマには多くのオプションの選択肢がある。しかし、今これこそ私のチームと言えるのは、チームワーク、犠牲精神、組織力、特に守備面で発揮されるスピリットだけだ。攻撃面ではまだ構築に時間が掛かると思っている」

この組織的という部分はスタッツにも出ていたのでご紹介したいと思います。

チーム名 プレス プレスエリア
総プレス数 成功数 % Def 3rd Mid 3rd Att 3rd
Roma 138 48 34.8 53 61 24
Fiorentina 104 23 22.1 40 44 20

ローマと比較してフィオレンティーナは全域でプレスが掛かっていない。確か、フィオレンティーナのこの少プレスは、昨シーズンにも見られた傾向で、その時ぼくはロマ速で、ミレンコヴィッチが攻撃ばかりしているからだと分析したのですが、そのミレンコヴィッチにキレイに一撃くらったので謝罪したい(笑)

というのはさておき、ぼく的には、今シーズンのフィオレンティーナもそこまでプレッシングするチームにはならないと思っています。それはイタリアーノという超ハイライン戦術の監督の到着で、このチームが不得手なプレスよりも、より得意な攻撃特性を伸ばしそうだからで、こういう勇気のある監督はモウリーニョのようなストラクチャタイプの監督より人気があったりしますし、今のうちに勝てたのは大きい。

冒頭の話になぞらえると、あらゆる世代、ニーズにアプローチできる守備範囲の広さ、一定の成果を上げるモウリーニョは綾瀬はるか的であり、イタリアーノは将来性は未知ながら特定の若年層にウケる浜辺美波的と捉えることができます。この『特定の』という部分もスタッツに顕著に表れていました。

ボールタッチエリア
チーム名 総タッチ数 Def Pen Def 3rd Mid 3rd Att 3rd Att Pen
Roma 490 64 188 227 98 17
Fiorentina 646 52 202 347 146 23

この試合のポゼッションがローマ42%、フィオレンティーナ58%であることから、ある程度ボールタッチに開きがあることは予想できましたが、実際にはこれだけの違いがありました。ミドルサードからアタッキングサードのタッチ数が高いことからも、イタリアーノ監督の敵陣制圧傾向が伺えます。というよりも、よく監督交代でプレーシーズン半端なタイミングにやってきて、ここまで自身のフィロソフィをチームに落とし込んだなと思う。これについてもモウリーニョ監督は言及しています。

モウリーニョ「フィオレンティーナはボールを持っていても、そうでなくても何をすべきか理解していた。イタリアーノは私のローマ到着と同時期に就任したのにだよ?私は彼の能力を高く評価している。フィオレンティーナはうまくやるだろうし、彼らの成功を願っている」

そして、エイブラハム先発の理由についても語りました。

モウリーニョ「ターゲットマンとして、ショムロドフよりも優れているからだ。エルドルはどちらかと言うと機動力の選手で、実際に彼を投入してからは、相手ディフェンスの背後がまるでエルドルがプレーするために作られたスペースにも感じたよ」

ところで、この試合でインパクトを残したタミー・エイブラハムですが、彼女さんがスタジアムに来ていたご様子。

リア・モンローさんは現在21歳の有名ユーチューバーで、なんでも『美容整形やってみた!』動画で人気の出たインフルエンサー、モデルなのだそうです。タミーとの交際歴は6年、つまりふたりとも10代の頃からの仲です。異国の地イタリアでタミーを支えて欲しいと思います。

こうしてローマは新しいストライカーと、そのファーストレディという2人がスタジアムデビユーを飾ったわけですが、実は公式戦としてはモウリーニョ監督にとってもデビューとなりました。

モウリーニョ「デビュー?いいや、私の本当のデビューはロンドンでローマと契約して、そのニュースが報じられた瞬間だ。あの時点で、私はまだロマニスタたちのために何もしていなかった。あまつさえ、オリンピコでコッパイタリアを獲得したことさえあった。まだファンのために何もしていないんだよ。でも、遠く離れていながら、私は彼らに支持されていることに魅力を感じた。ここに来て、ローマのシャツを着て、私はもう彼らの仲間のように感じている。今夜はあまり良いプレーができなかったが、選手たちが全力を尽くす姿をファンは見届けてくれた。木曜日に異国で戦ったにもかかわらず、早朝4時にローマに戻ってきたにもかかわらず。万全なフィジカルでなかったにもかかわらず。その心、その絆が、私とキミたちロマニスタとの約束だ」

<了>

モウリーニョのローマがどのような攻撃を志向するのか?といった話をスタッツを見ながら動画で説明しています。お時間あればぜひご視聴よろしくおねがいします。

【スタッツで分析!】ASローマ、次世代のエースを探せ!

コメント

  1. カユウ より:

    モウリーニョのインタビューと参考になるスタッツありがとうございます!
    スタッツでみるとどのようなサッカーをしたいかが分かりやすいのでありがたいです!

    これからも記事楽しみにしております。

    • 如月/kisaragi 如月/kisaragi より:

      カユウさん
      ありがとうございます!
      毎回とは行きませんが今回開幕節なのでやってみました。

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