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【パジェッレ】セリエA第1節 サレルニターナ0-1ローマ

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・Rui Patricio 6.0

開幕戦のクリーンシートは気持ちが良い。大きなピンチはなかったがBonazzoliのブレ球を抑えたシーンがハイライトか。

・Mancini 6.5

彼の特徴である前線へのロングボールの供給も生きており、常にZanioloを視界に置いている感じがした。また守備面でも危なげなく全体的にバランスのいい試合運びが出来ていた。

・Smalling 6.5

基本は最終ラインに残りながらも昨年よりも前に出てボールを奪いに行くような積極的な場面が増えた印象。今シーズンも大きな怪我無く乗り越えて欲しい。

・Ibanez 6.0

特別的に苦しめられたこともないが彼の良さが生きる程のピンチも無かった分、少し厳しめで及第点か。敵右サイドに厄介な相手を抱えたときに彼の真価は発揮されるのでその時に期待。

・Karsdorp 6.0
惜しくも失敗に終わったPellegriniのバイシクル演出やゲーム終盤のゴールへの猛進と、ゴールに向かう鋭い斜めの動きが冴えたが、中央でのカウンター志向が強い今のチーム戦術的にあまり彼の良さが生きる場面が少ないのが残念。

・Pellegrini 6.5

昨年よりも1列後方の新しいポジションに慣れていない気はするものの、ファイナルサードでの仕事量も十分であった。PSMでのゴールの様にもう少しカウンターに積極的に絡み、波状攻撃がものになると嬉しい。

・Cristante 7.0

彼代名詞の一つでもあるミドルを逆足で決め切り決勝点とした功績は勿論大きいが、何より中盤の底としては今年も1stチョイスであろうと確信できるだけのタフネスをボール保持・非保持時に関わらず発揮した。

“実績のある選手が到着し、若手の台頭もある。それでも彼はこのスターターの座を譲らない。安心感のある表情で、強者としての落ち着きを備えている。低い位置からルーズボールを監視し、リスタート時にも実に攻撃的な味方の背後を背負う必要がある。彼のもとにボールが転がり込めば、それはコーナーに蹴り込まれてしまう。敵の攻撃に弾みを付けそうであったRbelyからのボール奪取も見事であった。” (by Leggo)

・Spinazzola 6.5

まだ本調子には感じられない部分もあるが、敵エリアに切り込む姿は復調を予感させる。Candrevaと対峙したこともあり、逆サイドのKarsdorpに比べ今節は守備タスクも多かったが、大きなミスなく試合を終えた。今年はZalewskiとの熾烈なポジション争いが見たいところ。

・Dybala 6.5

前線から中盤までにおいて献身的に守備にも走り回った。またカウンターの要としても完全に機能しており、多くのチャンスに絡んだ。あとはゴール・アシストのみ。通算100ゴールを早く達成し楽になってほしい。

・Zaniolo 6.5

決定機で決め切れない癖は正直あるが、それでもDybalaと2人で敵陣深くまでえぐるカウンターが形になってしまうのは流石。組み立ての場面でもAbrahamとの縦の関係で生み出したスペースに飛び込むなどいいプレーが出来ていた。ダッシュが多かったのもあり最初に足が止まっていたように見えた。

贅沢な体躯を用いて何度もアクセルを踏み込み、相手をパニックに陥れ、その圧倒的な力を抑えるべく相手は2重そして3重に対応を余儀なくさせられた。ゴールチャンスに幾度も絡み、Dybalaのポスト直撃への一連の流れは一皮むけた印象。最終的には1時間以上のチャレンジでの疲労に敗れた。” (by Il Romanista)

・Abraham 5.5

やはり崩しに自らも絡みながら得点機につなげていくタイプであり、今節はあまり攻撃時に良い絡み方が出来なかった。Zanioloとの連携は相変わらず良さそうなので次節以降に期待したい。

・El Shaarawy 6.0

終盤に時間を使いながら深さを持たせる要因で投入されたが十分に役割を果たし、ゴールに近づく場面も見えた。競争は熾烈だが彼の輝きを我々Romanistiはまだ観ていたい。

・Wijnaldum 6.0

想像以上にBox2Boxな選手だなと感じさせる動きで、スペースを見るや前線に顔を出しゴールに近づこうとする積極性は実に良かったのでは。オフサイドを取られてしまったプレーも今後に繋がりそうで好材料。

・Matic 6.0

中盤の底を十分に任せられる安心感を生むプレーであった。後半からの試合のクローズに出てくるには最高の選手か。スタメンでの活躍も見てみたい。

・Mourinho 6.5

試合を閉じにかかる判断の速さはある意味見事で交代にも意思を感じた。組み立てや崩しの局面ではもう少しアイデアが欲しい気はするが、昨年を踏襲した守備組織は既にある程度仕上がっている感じを受けた。今年はCLに連れて行ってください!!

“当初から老獪さに焦点をあてDybalaを起用し、全体をリードするCristanteのチョイスも聡明であった。Romaは前線でのプレーを楽しみながらも、少し具体性に欠けた。チームも最後は少し疲れを見せ、もう少し早く後退する必要もあったかも知れない。ただチームとしての船出は順調であり、チームもまだ成長過程である。” (by Messaggero)

総評

おかえりSerie A、おかえりLa Roma!ということで、ただいまPagelleで御座います。本シーズンも宜しくお願い申し上げます。まずはシーズン開幕戦を敵地でUno Zero勝利ということで、とりあえず好発進!
試合全体の感想と致しましては、試合後選手や監督の言葉に合った通りもっと得点が生まれて欲しい展開ではあったものの「是正にMourinho然とした塩試合」といった内容で、このSerie A第1節の10試合でNo.1塩試合であることを(6試合くらい観ておりませんが…)お約束できる内容でした。
今後の試合を観てみないことには「これが今年のRomaの戦い方!」とは一概には言えませんが、大方の予想通り基本カウンター重視の色が濃く見える1戦で、世間的には格下相手でのこの戦い方なので今シーズンもカウンター軸は変わらなそう。ただ積極的に相手側にポゼッションを明け渡すという姿勢かというとそれもまた違った印象。
このカウンターに関してはSalernitanaが攻撃時3-2-5の形になるのに対してRomaは5-2-2-1で迎え撃ち、最前線のAbrahamとその下のZaniolo、Dybalaだけでカウンターを成立させてしまおうという構図がハッキリしており、攻撃面はスター選手のアイデアと突破力そのコンビネーションで完結させようという姿勢はMourinhoらしさの最たる部分と感じた。他方、その際の守備は敵の最前線が5人になったタイミンクですべてのCBとWBが敵攻撃陣の背後をとりつつ、CristanteとPellegrini側でボールの出し手マークを基本としながら、この2つのライン間に入られた場合素早くどちらかのCBが潰しに行く、そしてそのスペースはWGが埋めるようなことが徹底されていたが、これに関してはSalernitanaの攻撃との咬み合わせが良すぎた為、今後も完全に同様かどうか判断が難しい。この守り方がうまく行かなかった場面として、18分頃にKarsdorp のサイドでのボールロストにより、攻撃へのトランザクションへのまさに切り替わりタイミングを付かれ、Kastanosがバイタル内でスペースもある中で前を向いてボールを持ってしまった場面があったが、このシーンとその流れから生まれたBonazzoliのシュートが一番危険なシーンとなった。

カウンターではない場合の自陣からの組み立ては緩く右サイドから左サイドに流れていきながらの攻撃が目立ち、ManciniとKarsdorpを1列ずつ上げた2-3-2-3のような形の際に、左サイドにをAbrahamを置き1列下にZanioloを置く形からお互いが交差するようにスペースを突く攻撃が今年の新しいポイントに感じるので、今後も継続するのか観ていきたい。

70分からの交代で5-3-2にしてからのバス停めっぷりは伝統芸能の風格を感じましたが、これらの戦い方が上位陣にどれだけ一矢報いることが出来るのか、今年も楽しみな夜が始まりますね!
改めて今シーズンも宜しくお願い申し上げます。

PS.先週注文したのにRoma Storeから商品発送の連絡がいつまで経っても来ないです。(泣)


採点者:くわしん

小学生の頃にバティストゥータに憧れ、丁度その時ローマに中田がやって来た為にローマに触れる機会が多くなりロマニスタに。好きな現役選手はDiawara。思い出の試合は2012年にオリンピコで観戦したコッパ・イタリア決勝でのラツィオへの敗戦。大学時代にF1のコースエンジニアを目指してイタリアに留学。イタリアにおける高卒認定相当の資格を持っている。好きな選手のタイプは稲場愛香みたいなタイプ。

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