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【あと1日】ローマダービーは誰の手に

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もしもローマダービーという学校があるならば、通う誰もがロマニスタとして大切なものを習得するが、その3年の在学で伝統の重みまでは体感できない。
これまで40試合近くダービーを観てきた如月がそうなのだから間違いない。ローマではダービーよりも大切なものはないという人もいる。しかし、ぼくはダービーはもちろん、ローマよりも大切なもの、優先すべきものがあってこそ、楽しめるのがサッカーだと思っている。
例えば仕事であり、学校であり、家庭であり、人付き合いであり、それらを大切にして、ローマは皆の心に存在する。それは、コロナで世界中の人々の生活様式が変化した事で、多くのリーグが休止したことからも判るだろう。大切なのは人なのだ。

だから、全てを蔑ろにしてダービーを観ようとは言わない。しかし、進んで観ないというのであれば、あなたはダービーの重みを永久に理解し得ない。望もうが望むまいが、明日の朝にはぼくたちはダービーを観たロマニスタとそうでない人達で分断されてしまう。

カンプ・ノウを4-1の劣勢で折り返した後のオリンピコの奇跡は大きな感動を与えた。リアルタイムで観ていたぼくはようやく自分がローマの一員になれた気がした。そう感じるまでに、実に16年近くの月日を必要とした。なぜならば、この試合がハッキリと、間違いなく、ローマの歴史に残ると判ったからだ。歴史が刻まれる瞬間に立ち会えたからに他ならない 。

そして、ダービーも常に歴史に刻まれる。みすみすこれを見逃すということは、目の前にある目的地行きのバスを乗らずに見送るようなもの。

繰り返しにはなるが、日常の様々な事情で観れないならば、その事情を尊重すべきで、それは何一つ悪いことでも、後ろめたく感じる必要もない。

ただし、面倒臭いからというのは論外としても、加入している放送局の配信予定がないから観ないとか、お金払いたくないからとか、今のローマが嫌いだからとか、フォンセカ監督を支持しないからだとか、はたまた、ラツィアーレの彼女に応援しないでと泣かれたからという感性は受け入れられるはずがない。だったら、アンタもうローマの応援なんて永久にやめちまいなよ。

明日はフォンセカ監督のチームがあいつらを叩きのめす日かもしれない。それとも、こっひどく痛めつけられるかもしれない。勝利すればダービーの作法に倣って我々は最大級に盛大に祝う。俺ら歴史の一部になる。

負けたならば屈辱を甘んじて受け入れる。その時でも、きみは1人では苦しまない。ローマ速報も一緒だ。

コロナ緊急対策委員会のドメニコ・アルクーリ氏が「ダービーまであと25時間、ローマの勝利を願うことで気分が良くなる」とコメントすると、ラツィオのロティート会長はこの公人の発言に噛み付いた。

いよいよ足音が聞こえてきたようだ。歓喜と絶望の、ローマダービーの足音が。

狼の強さは群れであり、群れの強さこそが狼である。明日は絶対に勝とう!つまらん夜はもうやめだ。Forza roma!

以下、フォンセカ監督の前日会見。


昨日、チアゴ・ピントは、記者会見を開き、その中で、クラブの中長期的計画について説明をしました。それを聞いてどのように感じましたか?

フォンセカ監督「会見は私も見ていたよ。チアゴは中長期のプロジェクトについて話したが、同時に野心についても話したはずだ。私たちはプロジェクトの現在地に関わらず、野心を持つチームになる必要があるだろう。私たちは今も未来も、全ての試合に勝ちたいという野心を持たねばならない」

ダービーはあなたにとって何を意味するのでしょうか?まだ1度も勝利していないという重圧を感じますか?

フォンセカ監督「しかし、まだ1度も負けてないとも言える。明日が私たちにとって重要であることを全員が理解している。3ポイントを手に入れるチャンスがある。私たちは勝利でそれを手に入れたい」

チームメンタリティについてお伺いします。ローマが最高のコンディションで90分プレーするには何が必要なのでしょうか?

フォンセカ監督「少なくともフィットネスは問題ではないだろう。それは確信している。でなければ、インテル戦で見せた最後30分であれほどのインテンシティは出せなかったはずだ。90分間強度を出し続けるのは難しいが、試合の中でバランスを取りながら戦えるように努力をしている。チームはインテル戦を分析して、何に取り組むべきかを理解している」

ローマにはまだカンピオナート、ヨーロッパリーグ、コッパ・イタリアとタイトルレースが残されています。今シーズン、あなたはそれらを勝ち取る為のチームを構築していると思いますか?

フォンセカ監督「私たちは常にそういった野心を持ち、全ての試合に勝つために戦わなければならない」

今シーズン、あなたは2試合連続で同じ面子を起用しました。明日もインテル戦と同じスターターで開始する可能性は?

フォンセカ監督「明日判る」

昨シーズンのダービーは良い戦いをしました。ブライアン・クリスタンテをセルゲイ・ミリンコビッチ・サヴィッチに当て、ジョルダン・ヴェレトゥをルイス・アルベルトに配置するという2つの戦術的な動きは引き分け以上の価値がありました。明日もその戦術動を再現しますか?

フォンセカ監督「これはあなたが明日のフォーメーションを聞き出す為の戦術的な質問だね。だか、その試合で私たちは4-2-3-1でプレーした。現在は異なるモジュールを持っている。 あなたが名前を挙げたセルゲイやアルベルトが強い選手であることは分かっているが、特に攻撃において、彼らは他にも素晴らしい選手が所属している。私はラツィオを個の資質よりも、彼らの集団としての能力に念頭を置いて準備した 」

ラツィオは素早いカウンターアタックのチームです。そういったチームにはどのように対策をするのでしょうか?

フォンセカ監督「それは多くのイタリアンクラブの特徴でもあるね。多くのセリエAのチームがトランジションを切り替えて素早くアタックするのが得意だ。私たちはこれまで同様に準備をしている」

ペドロはプレーできますか?

フォンセカ監督「フォームは戻った。招集できるだろう」

明日の試合で絶対に必要な要素とは?

フォンセカ監督「侵略だ」

〈了〉

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